いっしょ家つうしん 2017年11月10日号

実りの秋、いっしょ家の屋根の下には、お年寄りがせっせと皮を剥いて作った干し柿。麹でお粥を発酵させて、甘酒も作ってみました。どちらも自然の豊かな甘さです。今年も残すところ僅か、一年間の報告の季節となりました。みなさん、お元気でお過ごしですか?いつもお世話になり、本当にありがとうございます。

青山さんの楽ワザ講座inいっしょ家!

青山さんの楽ワザ講座inいっしょ家

今年のいっしょ家の誕生日6月1日は、あの楽ワザの達人、青山幸広さんをお招きして、実技研修を行いました。昼夜2本立ての全4回シリーズ。昼の部は、利用者さん対象。夜の部は一般向け、県内外の事業所から職員さんたちが多数参加され、小さないっしょ家は満員御礼。いつも楽しくて本当にためになる青山さんのセミナーは、熱気と笑い声でいっぱいでした。
どんなに不自由な人も、いっしょ家=普通の家で、普通に生活し、最期まで普通のお風呂に入ることができるのは、青山さんの楽ワザのおかげなのです。介護する側も介護される側も、ラクで元気になれる楽ワザを一人でも多くの人に知ってほしい。介護は、とっても楽しいのです!次回は3回目12/7、4回目翌3/8みなさんの参加をお待ちしています。

11月26日(日)13時〜 総会を開催します!

いっしょ家はこの10月より11期目です。利用者さんでは、お年寄りの顔ぶれがさらに減ってしまい、特別支援学校の卒業生が増えました。スタッフでは、長年いっしょ家を支えてくれたベテラン職員が相次いで去ることになり、学生ボラティア→スタッフ昇格?もありました。昨年度より「地域密着型通所介護事業所」となり、半年ごとに地域の方や利用者さん家族を交えて「運営推進会議」を開催し、ご意見を伺うようになりました。民生委員さんの「看板を作ったら?」との提案で、服部くんプロデュースの看板を倉庫上に設置。場所の説明が便利になりました。
一年を総括する総会は、11/26開催です。どなたでも参加できます。「デイサービスいっしょ家」の看板を目印においでください。NPO法人の会員さんは、欠席の場合、巻末の委任状をお出しください。よろしくお願いします。

愛菜ちゃん、人権作文コンテスト福井県大会入賞!

いっしょ家当初からの利用者さん=卓ちゃんの妹、愛菜ちゃん(中二)の作文が見事、人権作文コンテストに入賞しました。卓ちゃんは、支援学校の中一からずっと、学校の無い日は全部いっしょ家!の皆勤賞。卒業後、平日は他事業所に、週末はいっしょ家に通っていましたが、こだわりがひどくなり過ぎて、健康を害するほどになってしまい、その事業所に通えなくなりました。そこで、いっしょ家の利用を増やして、徐々に元気を取り戻し、回復したところで、また元の事業所にも通えるようになりました。作文は、その経緯に触れ、多くの支援があって、兄が元気に暮らして行けることのしあわせを、愛情あふれる家族の目線で描き、さらに将来、福祉関係に進みたい夢にも言及しています。愛菜ちゃん曰く「兄はいつもにこにこしていて、家族みんなを幸せな気分にさせてくれます」との言葉通り、卓ちゃんは誰にもどんなときも、同じように笑顔で接してくれる心優しいイケメンで、私もどんなに助けられて来たことでしょう。一方で次々とややこしいこだわりを展開して、周囲を巻き込み、自ら足を引っ張ってしまうのです。そこで私たちの出番。落としどころを探るべく、いまだに日々奮闘し、まさにその渦中にあることが、やっぱり楽しくてしあわせなのです。
お年寄りもスタッフも、じ〜んとして作文に耳を傾け、読後は異口同音の大絶賛。みんなで卓ちゃんや家族と、あたたかい大切な何かを共有できた喜びでいっぱいの一日でした。
                       2017年晩秋 池田あゆみ

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