いっしょ家つうしん 2014年11月10日号

今秋は好天続き…あたたかな陽射しの中、菊人形見物、いっしょ家ファームのさつま芋掘り、あちこちへの紅葉狩りと、秋の実りと深まりを満喫しています。早いものでいっしょ家の一年を振り返る時季が巡って来ました。
みなさん、お元気でお過ごしですか?いつもお世話になり、本当にありがとうございます<(_ _)>

11月30日(日)13時〜 総会を開催します!

おかげさまで、デイサービスいっしょ家は6月でオープン6周年を迎えることができました。平日の利用者さんの多くが参加して、記念の食事会でお祝い。開所以来のボランティアの田中さんも久しぶりにお顔を見せ、楽しいひとときになりました。しかし、この1年はいっしょ家始まって以来、別れの多い年でもありました。皆勤賞だったよしのさんはじめ、こよなくいっしょ家を愛して下さった3人のお年寄りが、骨折や体調悪化での入院を機に、いっしょ家を去ることとなりました。今春は、成長した「いっしょ家の子どもたち」が南越特別支援学校高等部卒業とともに、社会に巣立ちました。5月には、いっしょ家にとってかけがえのない人たち、理事の大田さん、いっしょ家を始めるきっかけだったアサノさんが相次いで亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
フレッシュな出会いも。4月からは放課後にかわいい顔を見せてくれる小さな利用者さんが増え、ただいま〜、おかえり〜を合図にみんなの笑顔が??、てんてこ舞い度も??。…こうして変わりゆくいっしょ家を、ともに検証する機会が総会です。ご参加をお待ちしています。なお、欠席されるNPO会員様は、お手数ですが下記の委任状をお送りください。よろしくお願いします。

いっしょ家での看取り

7月14日、母・池田正子が亡くなりました。末期のがんであったにもかかわらず、本当に安らかで穏やかな人間らしい最期を迎えることができたのは、いっしょ家のおかげでした。腹水があまりにひどくなって、済生会病院に入院1週間。腹水は楽になったものの、口からの飲食ができなってしまう。本人が切望した「帰る」ために、相木病院の相木先生、高橋ケアマネの協力を得て、とにかく体力が持つうちに、と大急ぎでいっしょ家へ。お年寄りたちが代わる代わるベッドを囲み、子どもたちは枕元でいつものようにワイワイ…すると、正子さんの目がぱっちり!復活の3週間が始まる。病院では、痛みに顔をしかめていたのが消え、好物を口にできるようになる。調子がよい時は、みんなと食卓を囲んだり、自宅に帰ったり。古くからの友人や近所の方も、遠くからの親戚も、いっしょ家を訪ね、正子さんに声をかけ、利用者さんたちと交わり、こんなにいい人たちに囲まれて…と笑顔に包まれる。あたたかいしあわせな時間。長年続けていたパーキンソンの薬も飲めなくなって、自力では全く体を動かせなくても、わずかに発するリクエストから本人の意思通り、トイレに座り、入浴できたのは、介護の師匠・楽技の青山さんのおかげ。長年診ていただいていた相木先生や看護師さんたちが、体調に合わせて往診に来てくださったからこその安心。震災ボランティア以来、何度もいっしょ家の窮地を救ってくれた清水さん、訪問看護師の知識と経験から貴重なアドバイス、寝ずの看病、ありがとう。いっしょ家スタッフのみんな、献身的な介護の全部をありがとう。離れていても病をともに支え、一緒に旅立ちまで見守ってくれた妹、ありがとう。死亡診断を終えるや否や、大好きだったヒバのお風呂に入れてくれた田辺さん、正子さんが最大の信頼を寄せていた人、これまでずっと、ありがとう。そして、最期までたくさんの宝物を与え続けてくれた正子さん、本当にありがとう。心からのありがとうを、お世話になったすべての方に捧げます。 池田あゆみ

サヨナラじゃないよ!

毎日いっしょ家に来ていたみなみちゃん、お母さんの急な大ケガで家に帰れず、初めの1週間はいっしょ家に泊まり、手術したお母さんのお見舞いに通っていたものの、定期利用していた希望園の短期入所を経て、先月28歳の誕生日に入所することに。ホームシックのみなみちゃんを心配して、みんなで手紙を書きました。お年寄りたちも涙を溜めて一生懸命、全部ひらがなで書くのは難しいね〜と言いながら。思い思いの言葉を集め、キャラクターや折り紙で飾ったバースデイメッセージのお礼に、元気な声で電話が来て、ホッとしました。みなみちゃん、えがおでね。いつもおうえんしています。またあそびにきてね!

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